小規模マンションギャラリー ローコスト映像プレゼンテーション

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建築・インテリアとグラフィックとの相乗指向デザイン

グラフィック・デザインはあらゆるメディアでデザインされ巷に溢れていますが、立体空間の領域ではまだまだ活用しきれていないのが実情と思います。
 
以下のような事例を見ていただくと、活用の可能性の大きさに気づかれるのではないでしょうか。
サインを含めグラフィック・デザインは日常的に店舗デザインに活かされていますが、見落としがちな一番重要なことは、建築やインテリアデザインとの一体感を持たせるために、同時進行でプラニングすることの重要さです。
ほとんどの案件では、建築やインテリアデザインが決定した後に、グラフィックデザイナーに仕事が振られるため、どうしても後追いデザインになってしまい、あらかじめ与えられた条件の中でデザイン作業となり、大方完成度において低いものが作られていると言えます。
 
以下の事例でのデザインディレクションの実態は分かりかねますが、特にFURLAのファサードデザインは建築とグラフィックが一体となった秀逸なデザインと言えます。
シンプル過ぎてこの秀逸さはなかなか気づかれてないと思いますが、このようなにあらかじめグラフィックに配慮した躯体構造の建築物はそうそうありません。
このグラフィックは躯体に直張りで最もローコストで納めていながら、グラフィック・コンテンツの内容とそのボリューム感による訴求力には、関心するばかりです(現在はこのグラフィックではありません)。
このFURLAブランドの世界観演出は、一般メディアでの広告展開とも連動していた記憶があります。ファッションビジネスらしく流動的なものですが、その一過性的なところを逆手に取った演出は際立っています。
 
コムデギャルソンのドットモチーフデザインは店内の粗粗しい素材感を顕にしたインテリアデザインと対峙させ、グラフィックの平面的だからこその強烈さを訴求し、ひいてはそれらの演出環境に負けない自社商品への揺るぎない自負心を感じさせます。
 
大人のルイ・ヴィトンでは、自社商品への自信とハイグレードな空間デザインに加え、商品映像でなくアーティスティックな映像演出を加味することで、旧弊な伝統に縛られ気味な他社ハイブランドに一線を引いた、企業の先進性と懐の深さを感じさせる店舗作りと言えます。
このグラフィックと空間的奥行き感に配慮した店舗デザインは、どんな著名な建築家にファサードをデザインさせても、アイデアが出てくることのないほどのスグレモノです。
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インテリア素材

その昔、DCブランドが騒がれたころ、アパレル店舗ではいわゆる「白い箱」のデザインが数多く見られました。

商品の色彩やフォルムを映えさせるため、周りの環境をモノトーンにしてノイズを排除するデザインは当然といえば当然の真っ当な手法です。

美術館などでも肝心の作品を引き立たせる背景として白い空間が用意されます。

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この数年アパレル系の店舗などでよく目にする手法としては、荒削りな素材をあえてそのまま露出させ、「白い箱」以上に、商品との対比感を演出した空間デザインです。

空間をスケルトンにして、使われている素材としては、内装下地材の石膏ボードやLGS、コンパネ、たる木、木毛板、足場材などです。以前から現場で使われながらも、一般の生活者にとっては見慣れない目新しい素材の活用です。この目新しい素材の活用競争はこれからも続いていくと思います。

ブランドとして尖ったところを見せたい「コム・デ・ギャルソン」や再生バッグの「フライターグ」、倉庫をリノベーションした商業施設「ラカグ」、ビームスの新業態「アンルート」などが代表でしょう。

それぞれ第一線の建築家の設計で、ある種のブームと言ってもいいかもしれません。それでも質感丸出し、さらに言うと裏方素材のマイナスベクトルに負けないだけの商品力がないと、破綻に向かうデザインかもしれません。

どのブランドや商業施設でも、自社商品の商品力と自負心が有るからこそ、設計者(デザイナー)が提案でき、そして採用されてきたとも言えます。

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そのような新素材と商品の対照デザインの流れとは違ったものでは、仕上がり素材自体が持っている訴求力と合わせ、家具などの経年使用ポテンシャルを活用したデザインが新鮮です。

新素材と一緒に投入もされますが、ギャルソンなどに置かれた年代物の家具・什器、ラカグで使われているスチール書棚など。裏方素材の対照ベクトルとは違った、時間を積み重ねた使用価値との相乗効果デザインと言えるでしょうか。

古物臭がする旧弊感のあるアンティークとして見せるだけでなく、そのまま現役続行中の重みを感じさせるデザイン。

それに合わせるように、ベースとなる内装空間もスケルトンのままではなく、連動性を考えたトータルデザインはマイナス感も感じさせず、新しいブランドにトラディショナルな要素も加えた演出効果ももたらしてくれます。

そんな流れの代表的ブランドとしては「VISVIM」が挙げられそうです。

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これらの先端ブランドは違って、王道のハイブランドでは、見た目の高額商品に合わせたインテリア素材をいかに相乗的にマッチングさせられるかが差別化になってきます。そのデザインによって商品の引き立ち具合は全く変わってきます。現在は表参道のセリーヌが代表でしょうか。

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「収納」デザイン

一般的な物販店舗や商業施設では、主に商品の在庫を確保する場所として収納スペースは不可欠の空間です

店舗であれ百貨店であれ、収納スペースである裏方のバックヤードスペースは、だいたいが在庫商品でいっぱいで、それこそお客様に見せられるような空間ではありません。ほとんどのところは見るも悲惨な状態なのが実情です。

お客様を招き入れる店舗の表側には、通常は収納機能を持って来ることはせず、商品の魅力をいかに訴求できるか、どうやったら買ってもらえるかを第一に考え、売る側はいろいろと工夫します。

そこのプラニング、デザインには多くの経験とアイデアが注がれ、ディスプレイ演出や商品のコーディネイト、棚割や陳列手法の工夫などといったノウハウに昇華してきてます。多くのプロの人たちの創意工夫が重ねられてきて、考え方も手法もほぼ完成されていると言えそうです。

ですから本来お客様に見せない収納機能を表側に持ってきたデザインは当然斬新となり、お客様にインパクトを与える魅力的な空間となってきます。

リサイクルバッグ「フライターグ」の壁面什器は、抽斗ごとにバッグが一つずつ入っています。これは単に収納だけの什器ではなく、期待感を持って抽斗を開け、商品をお客様にお見せするプレゼンテーション什器と言えるものです。抽斗ごとに色彩豊かな商品を開示する行為は、収納什器のモノトーンに対して当然インパクトが生み出してきます。
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日産本社ショールーム(横浜)の収納什器では、車種ごとに分かれた抽斗を開けると外装ボディの塗装サンプルが出てきます。白い空間にある抽斗を開けると現れる豊かな色彩。こちらもお客様に心地よい驚きをもたらしてくれます。

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紙製品の竹尾の見本帖本店でも、ストレートに多彩な色味・素材を見せずに、あえて整理された収納空間を先に見せ、その後に商品を見せることで、印象的でインパクトのある店舗となっています。
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バッグや塗装サンプル、紙見本にしろ、商品が多種多様で扱いづらい形状と色彩構成であるため、たとえ整理したとしてもそのままではノイズとなってしまいます。それでは空間として機能しないため、収納機能を前面に出し積極的に商品を隠すことで、インパクトを持たせた空間処理をしている訳です。

写真のデザイナーズウィークでの事例は、ダミーのオープントランクに綺麗に整理して収納しながらも、印象強く商品を見せるデザインが記憶に残るものでした。但し、これは商品の展示というよりも、観光用の情報展示であったからできたものともいえるかもしれません。

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扱う商品にもよりますが、ただ単に煩雑な商品のノイズを抑えるだけなく、収納とディスプレイ、販売演出を連動させた空間デザインは、この先まだ新しい可能性がありそうに思えます。

新しいコミュニケーション・デザイン

お客様は我儘です。販売する側の思惑通りに素直に話を受け取ってくれません。

そのため、人と人、お客様と販売側とのコミュニケーションを円滑にする新しいデザインスキルが必要となります。

ARシステムの活用

CCDカメラ・プレゼンテーション

Webカメラ効果

タッチパネルシステム

プロジェクション・マッピングの活かし方

インタラクティブ演出

環境映像デザイン

iPadコミュニケーション

マルチメディア・デザイン

モニターが置いてあればデジタルサイネージとくくられるような単なるサインデザインの領域ではない、新しい映像技術を使った店舗デザインが生まれつつあります。

一般的な映像メディアのように店外へのブランド告知や店内への誘導促進ではなく、インテリアデザインと映像メディアを一体的な環境としてとらえ、商品と店舗デザインを相互補完的に組合せ、商品コンセプトを的確に伝える新しいデザインスタイルです。

インテリアデザインと映像メディアをトータルでデザイン・プロデユースする上で、販売センターで培ってきたプレゼンテーションノウハウは非常に有効です。接客ストーリーを組み立て、商品の魅力と映像(+グラフィック)コンテンツをマッチングさせ訴求する演出は、これから大きな可能性があると思います。

 ■メルセデス・ベンツ・コネクション(六本木)

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中央ショールームの外周車道に沿った壁面全体がLEDモニターになっており、抽象的でカラフルな映像から展示車両の借景となる具象的なモノクロ映像まで、大型映像は常に変化しながらショールームを動的な空間として演出している。キャンペーンコンセプトに合わせた映像プログラムの設定が可能のため、常に新鮮な展示空間をつくりだせるのが特徴である。

□マルチモニター(LEDパネル)×マルチ映像制御システム:シーリングスピーカーや指向性スピーカーを設置し音響効果を加えると更に演出効果がUPできる。

■UNITED NUDE(海外・新宿)

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海外に多くの店舗を展開するシューズブランド、UNITED NUDE。商品が展示されたBOX内のLED間接照明がPC制御によってプログラミングされ、BOX全体が一体となった大型照明演出が施されている。具象的な映像表現ではないボリュームのある照明演出によって、店舗全体が抽象的なキネティックアートとして表現され、時間の経過を認識しつつ、カラーバリエーションの展開によるインスタレーション演出が背景となり手前にディスプレイされた商品を浮き出させる効果がある。店舗デザインはあの建築家レム・コールハースの甥になるレム・D・コールハース。

□LED間接照明(商品BOXごと)×マルチ照明制御システム:インショップ空間であれば店外からの外光を遮断でき、ベース照明も含めた照明制御と音環境演出も可能である。

■Audi City(ロンドン)

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アウディがロンドンにつくった新形態のショールーム。周囲の高解像度大型映像パネルは店内のタッチパネルモニターに連動しており、販売スタッフはタッチパネルを操作をしながら、詳細部分の説明では壁面モニターに近づいてディテールを解説したりと、現物車両と大型映像を連動させて、効果的でつかず離れずの接客対応を可能にしている。この接客オペレーションには販売センターでも培ってきた顧客心理に沿ったストーリー演出が伺える。扱い商品が高額商品の場合、顧客が納得して安心できる懇切丁寧な説明と接客が必要となるため、あらかじめ演出ストーリーの構築が不可欠なのです。

□接客ストーリー(シナリオ)×タッチパネルシステム:接客パタンのパッケージとタッチパネルソフトの開発によってバリエーションはいくらでも開発が可能。個人差が出てしまう接客対応のレベルをシステムによって補完することが可能である。

■バーバリー 121リージェントストリート(ロンドン)

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ロンドンのリージェントストリートに出店したバーバリーの旗艦店。

驚くのは店内のクラシカルなインテリアに違和感なく合致している各種の映像デバイスです。店舗中央の大型映像モニターだけでなく、売場の多くのコーナーにモニターが設置されていて、接客対応ツールとして活用されています。

ユニクロのような告知モニターの使い方でなく、通常は各商品に絡めた解説映像として活用しているみたいです。またあるタイミングでは、PCで一括管理されたモニターは同報画像を使った連動プロモーションにも切り替える演出もしています。

更にスタッフには購買履歴などの顧客データを取り込んだiPadを持たせ、きめ細かな接客対応には手抜かりが無いようです。

http://jp.burberry.com/store/store-locator/regent-street-store/?WT.ac=LP_SEPT_H_B2_REGENTS_ST

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